過去1年の間に、日本は米国を追い抜き、
世界最大のアプリ浪費国家となった。
この恩恵を受けているのは、
日本のフリーマーケットアプリ、メルカリだ。

その仕組みは、ユーザーがスマホで撮影した出品商品に
価格(3,000ドル/30.7万円未満)を添えて投稿、
バイヤーはコメント欄で値段交渉が出来るようになっている。
出品商品のおよそ半数は、婦人服やアクセサリーだ。

日本ではYahoo!オークションと
楽天オークションが中古品売買で首位の座についているが、
メルカリは目覚ましい勢いで成長しており、
2013年7月のサービス開始以来、ユーザーは400万人、
毎月1000万ドル(約10.2億円)以上の取引が行われている。

同社は最近、米国進出に向けて1400万ドル(約14.3億円)の
資金を調達し、若い女性をターゲットに、
同国での成功も狙っている。

同社は、手数料を無料にすることで、
ユーザーを取り込む戦略をとっており、
(将来的にはセラーから徴収する予定)携帯電話を中心とすることで、
他の中古品売買サイトとの違いを明確にさせるつもりだ。

メルカリ共同創設者の石塚亮氏は、

「クレイグスリスト(米Craigslist社運営のコミュニティサイト)や
eBayは素晴らしいサイトだが、両社共1995年、つまり約20年前の
デスクトップの時代に創立されたものだ。」
と言う。

クレイグスリストは自社でアプリを作成していないが、
Mokriya Craigslistにコンテンツの使用権を与え、
クレイグスリスト アプリの標準設定としている。

eBayは自社アプリを持ち、最近になって
Google Glass用アプリを発表したばかりだ。

米大手ITアドバイザリ会社、Gartnerのリサーチダイレクターである
Brian Blau氏は、大手を相手にシェアを手に入れるのは難しいと考える。

また、eコマースの未来はスマホにあると言えるものの、
現時点では7対1の割合で、俄然ウェブが重要な位置を占めていると言う。
言い換えれば、米国人は依然としてデスクトップで
売買するのを好むということだ。

それでもメルカリは、モバイルコマースへの移行に賭けている。
2013年、小売販売の15%はモバイル機器によるものであり、
この数値は2017年までには25%に上昇すると予想されている。

メルカリが米国市場で成功するには、全く異なったアプローチが
必要となるだろう。
米国版はiOS用となっており、最新式のUI/UXで、
既存版よりもテキストが少ないものとなっている。

例えば、画像をアップロードした時に、延々と「注意事項」を
表示する代わりに、米国版ではFAQにリンクするようになっている。

「企業が陥りがちな最大のミスは、日本で成功した物は
米国でも成功すると言う考えだ。」
と言うのは、米国とアジア市場を結ぶコンサルティング会社、
Btraxの創業者のBrandon Hill氏だ。

「米国人の行動パターンは、日本とは非常に異なっている。
メルカリは、日本での経験に頼るのでは無く、
ゼロから始める必要がある。」
と言う。

QUARTZより引用
http://qz.com/242420/this-japanese-flea-market-app-hopes-that-americans-will-tire-of-craigslist/