日本のeコマース大手・楽天が、インドに進出すると発表した。
手始めに、6月25日、楽天は楽天インド開発操業センター(RIDOC)
をバンガロールにオープンした。

楽天によると、RIDOCはインフラ整備、業務プロセス、
人材リソースに焦点を絞って活動するという。
今のところ、まだ楽天インドのオンラインショップはない。
現時点では表舞台の裏でインフラの自動操業化、ソフトウェア開発、
クオリティコントロールに努めていく。

楽天の執行役員マネジメント兼開発ディレクターの安武 弘晃氏は
25日、こう発表した。

「RIDOCを拠点とする人材リソース開発は、
楽天グループ全体に渡って共有されるでしょう。
これにより私どもは最良の実践場所、プロセスの標準化、
全世界操業の効率化、そして真にグローバルなチーム形成を達成できます」

しかし楽天が昨年160億ドル(約1兆6000億円)の消費をたたき出した
インドのeコマース市場に目を向けていることは確かだろう。
インドの商工会ASSOCHAMは、2023年にはその額は560億ドルに上ると予測している。

現在わずか9%のインド人がインターネットショッピングの環境にあるが、
2016年にはオンラインショッパーの数が4000万人に倍増するというレポートもある。

楽天のeコマースプラットフォームは、売上面で世界最大だ。
同企業は主に企業買収やベンチャーとの提携を通じて、
グローバル展開を景気よく進めている。

最近では、イギリスのマーケティング分析会社DC Storm、
キプロスを拠点としたモバイルmsg機能スタートアップ会社のViberを買収した。

初期の買収例としては、Buy.com(現在はアメリカのRucten.com)、
フランスのPriceminister、Ikeda(現在は楽天ブラジル)、
Tradoria(楽天オランダ)、イギリスのPlay.com、
スペインのWuaki.tv、カナダのKobo。
さらにPinterest、Ozon.ru、AHA Life、Daily Grommetにも出資している。

楽天のインド襲撃は、他のライバルたちが現地eコマースレースに
巨額の投資を始めたのとちょうど時を同じくしている。

Amazon Indiaは1年前にインドにオンラインマーケットプレイスを立ち上げた。
6月中旬、WalmarはBtoBのホールセールプラットフォームを立ち上げたが、
おそらくそれは消費者をターゲットとした
オンライン食料品ショップへの布石だろう。

25日の楽天の発言は「インドのシリコンバレー」での
人材リソース開発に絞られていたが、
世界最大のインターネットサービス企業になる、
という野心を隠してはいない。

実際、安武氏の発言はこう続くのだ。

「将来的に、RIDOCは楽天のグローバルビジネスを支える他分野にも
進出するでしょう」

TECH IN ASIAより引用
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