ロシアで着実に成長を続ける中国企業が
ロシア通貨ルーブルの今年の大幅な
下落によってその勢いを更に加速させており
それによって、ヨーロッパ企業が
ロシアのeコマース市場で
急速にシェアを落とす結果となっている。
本年の海外からロシア消費者へ輸入された
輸入品の内、約70%が中国からのものだった。
これは2013年の40%から大きく上昇している。
今年、ユーロに対してルーブルが
約40%も大幅に下落したことにより
ロシア消費者は今まで以上に価格を重視するようになった。
消費者が価格を重視するということは
中国小売業者にとって有利となる。
そのため、中国企業は輸入品で優位に立ったが
中国企業の比較的安価な商品は
輸入商品の総売上の内たった50%だった。
価格は多くの消費者にとって重要なものではあるが
モスクワと欧米との政治的な緊張がある中で
意図的に欧米企業を遠ざけている消費者もいる。
だが、この地政学的な緊張は別にしても
有名なヨーロッパブランドは
ロシア市場で順調に売れている。
一方、中国の小売業者の場合は、
ブランドにこだわりのない
ロシア消費者に対して強い。
中国のロシアでの成功は
大手中国オンラインマーケットプレイスAliExpressの力と
インターネットオークションeBayを通して
販売する中国業者によるものだ。
現在、AliExpressはロシアeコマース市場で
輸入品売上の内35%を販売している
売上第一位の外国企業になっている。
その後に、大手eコマース企業eBayの30%
Amazonの7.5%が続く。
今後直ぐにでも、他の中国生産業者や
小売ブランドがロシア市場で
シェアを拡大していくものと見られる。
消費の落ち込みがあったことで
本年のロシアの販売売上の伸びは
緩やかなものであったが
輸出入eコマース市場は
2013年の30億ドルから
2014年は50億ドル規模へ
市場が拡大してきている。
国際間のeコマース取引は今後も
年間成長率100パーセントを超えて成長し続け
2015年にはロシアeコマース市場の
60%を占めると見られている。
The Moscow Timesより引用
http://www.themoscowtimes.com/business/article/china-eclipses-europe-on-russian-e-commerce-market/513598.html
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