前半では、物流及びカスタマーサービスを提供する
トランスコスモス株式会社が、日本の小売業者による
中国オンライン市場への参入を促進、支援している
ということを報告した。

後半では、このトランスコスモスが新たに起ち上げた、
中国オンライン消費者の好みに合わせてカスタマイズされた
eコマースサイト、Yifanshop.comと、
同社の今後の動きについて報告する。

現在Yifanshop.comでは、ソニーの電化製品や
明治の食品など、数百に上る日本製品を6つのカテゴリーに
分けて販売している。

最も人気のあるカテゴリーは、マタニティとキッズ、美容、
栄養関連、家庭用電化製品だ。

トランスコスモスの子会社で、天津に本社のある
transcosmos information creative (China) Co.のプレジデント、
Yongming Zhan氏は、

「当社では、選び抜かれた最高の商品しか販売しません。
また、商品の説明は全て中国語に翻訳されています。」
と言う。

カスタマイズされているのは商品に限らず、
サイトのデザインも中国人向けにしていると言う。

例えば、日本のサイトにありがちな、派手でごちゃごちゃしたものは、
ほとんどの中国人には過剰に映るらしい。

Zhan氏によると、日本のオンライン小売業者への注文数は、
2013年に2倍に跳ね上がったと言う。

これは、2012年下半期以降、円の値下がりが続く一方で、
中国元が値上がりしているためだ。

Zhan氏の見積もりによれば、Yifanshop.comの
売上総利益率は約25%だが、トランスコスモスが正確に
売上高の見通しを立て、中国にある免税の倉庫へ商品を
大量に輸送すれば、30%に増加する可能性もあると言う。

中国からのオンライン注文数が毎年増加しているのは
日本の小売業者だけではなく、米国もだ。

2012年、中国の消費者は、1199億円相当の商品を
日本のオンライン小売業者から購入、米国からは1669億円相当の
商品を購入した。

トランスコスモスは昨年、米国のコンタクト・センター及び
管理運営業務代行会社であるPFSwebの株20%を、
およそ1500万ドルで取得した。

両社は今後、日本企業の北米への販売を、また北米企業の
アジアへの販売に、相互に協力し合うことになる。

Internet RETAILERより引用
http://www.internetretailer.com/2014/05/27/new-way-japanese-brands-sell-online-china