ロンドン・デザイン・フェスティバルで発表された
Dominic Wilcoxさんによる未来の車。

それはなんと、ベッドのみが中に設置された車で、
眠っている間に目的地にたどりつけるというもの。
運転手はおらず、自動運転の技術が組み込まれているそう。

Stained glass driverless sleeper car

Stained glass driverless sleeper car

開発者のDominic Wilcoxさんは自身の発明について次のように語っている。

--2059年には、運転手がいる車より、
自動制御運転の車の方が安全になっていると思うよ。
自動制御の車にはエアバッグやバンパーみたいな安全装置はいらなくて、
ただ居住空間があるだけ。

その一例として、今回ステンドグラスの乗り物をデザインしてみた。
これは1人乗りの「寝台車」で、乗客はベッドで眠っている間に
目的地にたどり着くことができるんだ。

Stained glass driverless sleeper car

ステンドグラスを使ったのは、過去と未来の融合に
すごく興味をかきたてられるからなんだ。
たとえば、以前はGPSを組み込んで、履いている人を家まで誘導する
伝統的なブローグ靴(パーツを組み合わせたフォーマルな男性靴)を制作したりした。

今回の作品は、製作前にダーラム大聖堂を訪ねて、
素晴らしいステンドグラスに心を打たれた経験を、
前衛的で立体的な形に応用したい、という発想から出来上がった。
CGで立体感をデザインし、それを手作りで実現したという新旧の融合の賜物なんだ。

木製のサポートフレームの製作にあたっては、
ミドルセックス大学のプロダクトデザイン学科が協力してくれた。
それからロンドンのカムデンのステンドグラスワークショップに
フレームを持ち込んだ。

ステンドグラスなんて作ったことはなかったけど、
5日間のワークショップでアーティストのLynette Wrigleyさんの指導を受けて、
それから6週間かけてステンドグラスをカットしてフレームに収める作業をした。--

Stained glass driverless sleeper car

これまでの自動車の概念をくつがえす、「美しさと最先端技術が融合した自動車」。
こんな自動車が道路に溢れる時代になったら、街の景色も一変するでしょうね!

Dominic Wilcox Official Website、ISUTA より引用