Amazon.comが、商品を直接Amazon.comに卸す企業に、
特別な利便を図っていることが、研究で明らかになった。

Amazon.comとパートナーシップを結んでいる企業、
たとえばバーバリーやLevi Strauss & Co.は、
Amazon.com上でどのように商品を売るかをコントロールできるという、
例外的な取り決めを結んでいる。
これは市場調査会社のL2が8月上旬に明らかにした研究結果だ。

これらの企業は、Amazon.comでの第三者セラーによる
自社製品販売を制限することができる。

AmazonのCEO・Jeff Bezos氏が、
伝統的に複数のブランドからの抗議を
これまで無視し続けてきたにも関わらず。

対照的に、Amazon.comとパートナー関係にない企業は、
他の業者によって自社製品が販売されるのを見続けるはめになる。
これだと、第三者セラーに利益が流れるだけで、
ブランド側には恩恵がない。

ラルフ・ローレンとLeviのAmazon.comでのケースを見てみよう。
ラルフ・ローレンは、Amazon.comとのパートナー関係になく、
4月時点で9000点ものアイテムが再販業者を通じて
Amazon.com上で販売されている。

対照的に、Amazon.comとパートナー関係にあるLeviの場合は、
Amazon.com自体が商品販売を行っている。

「これには確実に何かの取引が働いています。
Amazon.comは確実に、ブランドと業者の間に割りこもうとしています」
と言うのは、ニューヨーク大学ビジネススクール教授で
L2の共同創立者Scott Galloway氏だ。

L2の調査員が試しにAmazon.comに再販業者として登録し、
Leviのアイテムを出品しようとしたところ、
ブロックされてしまったという。

Amazon.comはパートナーとの協定の内容を極秘にしている。
Amazon.comはアメリカ国内でのオンライン売上の4分の1を占めるほど
巨大化しているので、その戦略は小売業に非常に大きな影響を与える。

そのため、例えAmazon.com上で自社製品を販売したくないブランドでも、
Amazon.comとのパートナー関係を選ばざるをえなくなるだろう、
とL2の調査結果にはある。

「供給元をないがしろにする企業のリストがあるとしたら、
Amazon.comはダントツの1位でしょう」と、
Forresterのアナリスト、Sucharita Mulpuru氏は語っている。

Journalgazette.comより引用
http://www.journalgazette.net/article/20140810/BIZ/308109924