楽天の最新eコマース指標によると、オンラインショッピングに
タブレットを利用する消費者の割合が、スマートフォンを利用する
割合より、4倍も速い勢いで伸びていることが分かった。

14市場を対象とした消費動向調査によると、過去1年間の
スマートフォン利用の伸び率がわずか9.7%だったのに対し、
タブレット利用の伸び率は41.9%だった。

楽天の調査によると、タブレットでのショッピングを好む人は6.1%で、
スマートフォンを好む人は6.8%という結果だった。

タブレットの利用率が米国を抜いて1位となった英国では、
調査対象者の12.2%がタブレットでのショッピングを好んだのに対し、
米国は11.3%だった。

一方ブラジルでは、タブレットへ切り替えるペースが遅く、
ショッピングに利用することを好む消費者はわずか0.7%だ。
英国では、消費者の5%は依然としてスマートフォンを一番に選ぶ。

mコマースが成長している今日でも、小売サイトへの
アクセス手段として最も人気があるのは、パソコンだ。
だが、これも変わろうとしている。

パソコンでオンラインショッピングをする人は、2013年は世界中で
83.2%だったのに対し、現在は81.8%となっている。
このうちモバイル機器が占める割合は13.8%で、前年の
12%から上昇している。

楽天が所有する英国マーケットプレイス、Play.comの
マーケティング部長、Carol Dray氏の話では、
デジダル手段を介した消費者と小売業者の関わり方は
変わり続けているとのことだ。

「消費者は、スマートフォンよりも大きい画像で商品を眺められる
タブレットを好む傾向があります。ところが、多くの小売業者が
これを見逃しており、タブレット志向の消費者の期待に
応えようとしていません。」
と言う。

この1年間で、「ソーシャルネットワーク疲弊」とも言うべき兆候が
現れるマーケットも出てきた。
自分が購入した商品をソーシャルネットワーク上で推薦する人の数が、
若干落ち込んできているのだ。

楽天の指標によると、41.9%の人がソーシャルメディアサイトで
商品を推薦しているということだが、2013年の44%に比べて
減少している。

Dray氏はまた、
「ソーシャルメディアは、小売業者が消費者を引き込んだり、
新商品やサービスに関して、不特定多数の人々から意見を
聞いたりするのに、依然として重要な手段となっています。」
と言う。

多くの消費者が今日、Pinterest やTwitterで
購入したい商品を見つけたり、商品に対する意見を
チェックしてから実際に購入するなど、ソーシャルメディアは
消費者の購買習慣にも影響を与えている。

小売業者は、これらの手段を使って消費者と交流したり、推薦商品を
共有し易くするなどして、販売を推進することが可能だと言う。

世界中のオンライン購入商品で、最も一般的なものは
洋服とアクセサリーだが、ブラジルと日本はこの傾向とは逆だ。
ブラジルでは電化製品が、日本では本や雑誌の注文又は
ダウンロードがトップだ。

英国では洋服やアクセサリーがトップだが、
花束やギフトをオンラインで購入する人の数は最も少なく、
これらについてはほとんどの消費者が、店舗に出向いて
購入するのを好む。

Internet Retailingより引用
http://internetretailing.net/2014/06/tablet-shopping-is-growing-four-times-faster-than-mobile-latest-figures-from-rakuten-reveal/