東南アジアの小売業者にe-コマースサービスを提供している
aCommerceと、
タイで2200万人に携帯ソーシャルアプリLINEを提供している
Naver Corp.は、
去年の12月半ばから2ヶ月にわたり
同国でe-コマース市場のケーススタディーを行った。

その方法として、LINEはユーザーへ期間限定の
モバイルショッピングキャンペーンFlash Salesを行った。

一週間に一度の特別セール(期間合計8回)で
Maybelline など人気ブランドの手に入りにくい新商品や、
米Kiehl’sなど高級ブランドの商品を、
従来にない低価格で提供した。

これによりキャンペーン期間中にLINEを使用して
オンラインショッピングをした
同国の550万人のスマホユーザーのデータが得られ、
現在のトレンドや将来を占うことができた。

この調査で以下の事実が明らかになった。

aCommerce とLINE が提供するブランド品は、
550万人のLINEユーザー経由でタイの総人口の8.8%の目に触れた。

モバイルショッピングの注文のうち、
42%は首都バンコク以外の場所から来た。

LINE Flash Sales に登録した会員の37%が
専門職に就く24-34歳の男女だった。

Flash Sale で特に人気があったのは食料と飲料。
発表後5分で完売した。

高級ブランドKiehl’sの商品は、
販売個数は少なかったが利益率は高かった。
高級品とモバイルショッピングの相性の良さを示している。

買い物客の46%がサムスンのデバイスで商品をチェックした。
(デスクトップの人は5%)

決済を含む実際の買い物は
42%デスクトップコンピュータで行われた。

買い物に占めるAppleデバイス(Mac, iPad, iPhone)の割合は70%と高い。

2万人が同時に販売ページを見て買い物をしていた。
これは実際の店舗の収容人数よりかなり上だ。

これらの事実から得られた結論は、

タイは全人口の10分の1がオンラインショッピングに積極的な
モバイルコマースの温床。
市場はLINEのようなメッセージアプリを通じたビジネスに期待している。

買い物客の42%が地方在住であることから、
モバイルコマースは、高コスト効果、高効率で
全国を網羅できる販路といえる。

クレジットカードの普及が遅れている地方の人には
着払い方式が好まれる。

モバイルショッピングの主な購買層(25-34歳の男女)
を引きつける商品が有効。
今回の調査では人気レストランBBQプラザの食品・飲料引換券と
米Kiehl’sの高級健康・美容商品がその例だ。

解決すべき問題は、
モバイルデバイスで商品をチェックしても
実際の買い物はほとんどデスクトップで行われている現状だ。

このためaCommerceは、
モバイルユーザーの便宜をはかった
システムの改良に力を入れている。

acommerce.asiaより引用
http://www.acommerce.asia/mobile-commerce-explosive-sales-channel-thailand/