こんにちは、
川下竜彦です。

先日テレビを見ていて
面白い特集がありました。
空間デザインコンサルタントの話です。

空間デザインコンサルタントとは
実店舗のディスプレイ方法や
入口は入りやすく
出口は出にくくするなど
店舗全体をデザインする仕事です。

有名な話では
コンビニのレジの近くに
ちょっとした和菓子や

豚まん、唐揚げ等をディスプレイすることで
衝動買いしてもらうという話がありますよね。

ネットショップで言うと
集客&転換率の部分ですね。

何が面白かったかというと
空間デザインコンサルタントでは無く

空間デザインコンサルを受けた
店舗の従業員の反応と
経営者の反応です。

その空間デザインコンサルタントが
少々過激な方で施工前の空間デザインは
2/100点という評価をしていました。

案の定そこの店舗スタッフは

・毎日考えてディスプレイしているのに。
・私達がどれだけ努力をしていることか。
・店舗の状況を知らないくせに。

このような感情が出てきたのか
とても残念そうな表情でした。

というか、「残念」と発していたと思いますし
まぁ残念と思うのは普通だと思います。

ですが、本当にそうでしょうか?

100点中2点ならば伸びしろが
かなりありますよね。

逆に考えると98点取ってしまった場合
そのコンサルタントが改善出来るのは
たった2点だけです。

コンサルフィー、現状の売上次第ですが
2点改善してもらって元を取るのには
かなりの時間を要するでしょう。

伸びしろがある部分を放置してしまっていた。
という反省は必要だと思いますが、

そのコンサルタントに依頼した
こと自体は大正解な訳でその部分だけで見ると
ROIはかなり良い数字が出ます。
簡単に言うとすぐに元は取れるでしょう。

つまり経営者にとっては
かなり喜ばしいことです。

ですがスタッフにとっては
残念という感情が出てしまいます。

ですが、「だからスタッフはダメなんだ」では
無いと思います。

残念という感情が出ることは
ある意味、頑張っている証だと思います。

こっちは金(給与)を払っているのだから
頑張るのは当然だという議論もあると思いますが

雇ってみれば分かりますが
スタッフに頑張ってもらうというのは
第一の課題というか壁です。

僕もアルバイトをしていた時はそうでしたが
「楽をしつつ高給を貰うこと」が目的でした。笑

多分、少なく見積もっても
雇われの方の1/4位はこの思考でしょう。

そして頑張っているスタッフの多くは
尊厳欲求があります。

評価をされたい。褒めて貰いたい。
という欲求ですね。

つまり頑張っているスタッフほど
外部のコンサルタントに厳しい評価を下されると、

残念に思ったり場合によっては
排除しようとするのです。

だから、上記の状況下で
「ウチのスタッフはバカだなー」という結論は
最悪な終わり方なのかなと思います。

スタッフの尊厳欲求を満たしてあげつつ
コンサルタントを受け入れられるように
ある意味説得するのが上の役割なのかなと思います。

合理的行動は追求するべきだと僕は思いますが
合理的行動には反感を買うことも多く
フォローしつつ行動しないとダメだなと
僕も勉強させて貰いました。

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